先物金融派生商品1

金融派生商品とは、本来は株式や為替などの取引で生じる損失のリスクを回避するために開発された金融商品のことを指します。
金融派生商品では、いくつかの方法が提示されています。まず先物取引という方法があります。
先物取引とは、あるきまった商品や経済指標といったものを決められた量でしかも決められた価格で、将来の決められている期日に取引をするという約束事を指します。
ちなみに先物取引で取り扱っている商品は、農産物や石油、もしくは為替レートや日経の平均株価などが含まれます。また取引をする予定の期日のことを「清算日」という風に呼ぶこともあります。
こうしてみると、先物取引は一種の先渡し契約のように見える方もいるかもしれません。しかし先渡し契約とは明確に異なるシステムになっています。
先物取引の場合、取引の対象となっている原資産の単価と数量をかけ合わせた値のうち数パーセントを支払わないといけません。これが証拠金と呼ばれる金融派生商品における担保です。このような担保を入れる必要は先渡し契約にはありません。

先物金融派生商品2

清算日が来ると、たいていは反対売買を同限月モノに対して行うのが主流です。そしてもし買値よりも値上がりを起こしていた場合には差額を受け取ることができます。逆に値下がりを起こしていた場合には差額を支払います。
このように先物取引では、差金決済が主流となっています。ですから実際に先物取引を契約を結んでいても、その当事者が実際に先物取引の対象となっている商品を買い入れるとは限らないわけです。
先物取引の場合、投資家の意向に大きく影響を受ける場合があります。このため、通常商品というものは需要と供給のバランスによって価格が決まります。
ところが投資家の参加があまりに多くなってくると、需給のバランスとは全く違った価格変動を起こすこともあります。

デリバティブ

デリバティブとは、「派生したもの」という意味で、金融の世界では「金融派生商品」を指します。
デリバティブは、株式・債券などの「金融商品」あるいは金・穀物・石油などの「商品取引」を発展させて創られた金融商品です。
デリバティブは本来、為替リスク・金利リスクなどの回避を目的としています。現在では、ハイリスク・ハイリターンの手法を利用し、投機手段として利用されることがあります。

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